企業インタビュー|月心グループ

February 3, 2019

 

【基本情報】

・常務取締役

・大政裕志氏

 

 

入社までの経緯を教えてください!

 

僕もともと薬剤師なのよ。

創業の社長が僕のじいちゃんで、今の会社は僕の家業だったのよ。

大学卒業後は、薬剤師として、7年間県内の病院で働いて、29のとき、入社しました。

 

 

薬剤師の仕事はいかがでした?

 

もの凄い楽しかったね!

調剤薬局の薬剤師って薬をつくるのが主な仕事なんだんだけど。

僕みたいに病院で働く薬剤師は、入院患者さんに対して、こういう薬だからちゃんと飲んでくださいねって服薬指導をする仕事もあるんよね。

でね、入院患者さんって病気してるから入院するんだけど、

心も元気じゃなくなってきてしまうんよ。

なんでこんな病気になってしまったんだろう、とか、あの健康そうな人いいな、とか思ってしまう。

だから、そういう人を救うっていうのも薬剤師の本当の仕事、というか、

薬剤師を超えて医療人としてのあるべき姿だと思ってたんだよね。

 

 

素敵なお仕事ですね!

 

でも毎日終電で帰ってたね笑。

普通、病院からは、この時間内に10人と面談してください、っていう指示が出るわけよ。

病院も稼がないといけないし、人も足りていないしで。でもそうすると一人に対する時間が例えば15分とかになってくるよね、就業時間内でしようとすると。

お薬の説明をして、ちょっとお話をして終わるんよね。

僕はそれがすごい嫌で、就業時間関係なく、しっかり患者さんと向き合っていたんよ。

その頃は、毎日帰りが11時の終電笑。残業代もつけないし。

でもね、患者さんがすごく話したそうにしてるし、その時間をすごく楽しみにしてくれる。

話すその瞬間ってやっぱり心も救われてるんよね。

 

 

入社のきっかけは?


正直、薬剤師は辞めたくなかった笑。28のときに家業を継ぐかどうか決めてくれと、親父から打診されてね。

1年くらいいろんな人に相談して悩んだんだけど、

最後は自分で答えをださんと出ないんだなって感じて、家業を継ぐことにした。

だから、「わー、家業をやりたいなあ」って思って入ったわけじゃないんよ。

仕事の業種とかは全く考えてなくて、こういう言い方はあれだけど、

親父もお袋も家業継いだ方が喜ぶんだろうな、っていうぐらいの思いで入社を決めたね。

 

 

そんな中、29歳で入社されたわけですが、最初はいかがでしたか?

 

29で入ってね。

最初の1年はずーっと辞めたいと思ってた笑。

働く環境も人もガラッと変わったのもあるし、

やっぱり前の職場の方がいろんな意味でよかったよね。

社会人として7年間、忙しい薬剤師としてやってきたっていうプライドはあるんだけど、

それが一切通用しない。

本当に0から。

社長の息子だからっていうのはなくて、役職もなく、お給料も前より下がっちゃうし。

あらゆる面がマイナスに感じられたんよね。

仕事内容も、常に準備、準備、片付け、片付け、みたいな下積みの繰り返しだったんよね。

 

 

そこから仕事にやりがいを見出せるようになったのは?

 

入社して1年半経ったくらいかなあ。

お葬式の担当者としてデビューさせて頂いたとき。

その時に、仕事に対する価値観がガラッと変わった。

初めての担当で、うわめちゃくちゃいい仕事や!っていう風に思えた、初めて。

 

 

何か大きな出来事があったのですか?

 

担当者として初めてだったから色んなことに多分不手際もあったと思うんよね。

完璧にできたんじゃなくて。

でも、お客様それも分かったうえで、

「あんたの葬式にしてもらって良かった」って言ってもらった。

今でもやっぱりその人は覚えているんよ。

亡くなったのは、その人のお父さんだったんだけど、奥さんも凄い喜んでくれた。

でね、そこから7,8年してその奥さんが亡くなったんだけど、

またその息子さんから僕に直接電話がかかってきて、

「母が亡くなったと、でまたあんたに葬式をして欲しい」と。

 

 

かなり気に入って頂けたのですね!

 

その当時僕も役職がちょっとあがってて、担当はあんましなくなってたんよ。

そのお客様はそれを知ってて、「それでもあんたにやって欲しいんだ」って言われて。

死ぬ前にそのばあちゃんがね、亡くなるまあ何か月ぐらい前から、

「私がなんかの時にはあの人にやってもらってよっていうのを言われとったんや」って、

言われて。

こらやらなあかんって!前は満足な葬式を提供できたわけではないけど、

その僕に対してそれだけ思い入れを持って、ご遺族って繋がってくれてたんだなあ。

 そういうご縁が、1人の担当者でだいたい毎年60人、60家族、60世帯、

と、できていく。

そのご縁のつながりを実感すると、いい仕事やなって思えたんよね。

 

 

お仕事での「やりがい」は何ですか?

 

 僕らのするお仕事って、葬儀の場を通じて縁を結び直す、

又は、繋がってることを、再確認してもらう。

繋がってた糸をもっと太くするイメージの仕事だと思ってるんね。

だから、例えば、遺族の方が故人さんと離れて場所にいたら、

あえて僕が故人さんの近くで打ち合わせをしたりとか。

このお家にとって、何がいいお見送りなのかっていうのを考えて提案していくの。

故人さんの側でお話を振りながら昔の思い出を引っ張り出していく。

それで故人さんの話で盛り上がる場合もあるし、

打ち合わせが終わったらサーっと離れていく場合もある。

お見送りの形に正解はないし、何がいいのか遺族の方もわからないから、

常にこの家にとってのベストは何かを考えてる。

最後、お葬式が終わって必ずおうちまで一緒にいくんよ。で、僕が帰る時の見送ってくださるお客さんの姿で、凄く満足されたなあ、とか、ああ、何か

足りなかったんだろうなあってわかる。

それを1つのバロメーターにして、次のお葬式また頑張ろうって思うんよ。

 

 

今の若者を見ていると仕事にやりがいを見出すのが難しいのかなって感じるのですが?

 

まずは自分が仕事を楽しむこと。その姿を見せたいよね。

以前ね、社員のある子から、

「常務の口からしんどいとか辛いとか聞いたことがないです」って言われたことがあってね。もちろん仕事してるとしんどいことも確かにあるんだけど、

無意識にそういう言葉を発してないということは、しんどいとか思ってないんだろうなって。

それが楽しいってわけではないけど、仕事に前向きな姿を見せることで、

仕事の楽しさを伝えられると思っとるんよ。

 

 

今のお仕事を一言で言うと?

 

究極のサービスやね。

ものを買ったらさ、

お店側がありがとうございましたってお礼をいうのが一般的な商売だけど、僕らは違う。

お手伝いさせて頂いてありがとうございましたっていう僕らの気持ちより、

大きなありがとうございましたの気持ちをいただける。

こんなにありがとうを頂けるお仕事ってないね。

亡くなった方、ご遺族の方、参列される方、僕らに対してありがとうが飛び交ってる。

常に誰かのありがとうを考えるもの凄い良い仕事やなあ。

 

 

常務が特に採用に関して積極的に動かれてると思うのですが、その理由は何ですか?

 

 新卒の採用をすることが、会社の未来を作ることだと思ったんよね。

目的は2つあるんやけど、まずは、新卒を受け入れる土壌を社内でつくることで、

今いる社員が成長するんよね。

例えば、先日ある女性社員の子に新卒採用の教育係をやってもらったんよ。

ならね、僕が思っている以上に新卒の子の面倒を見てくれてね。

「彼女こういうことで今悩んでて、私はこういう風に伝えたのですが、よかったですか?」って僕に言ってきてくれたんよね。

彼女の新卒の子に向き合う姿を見て、彼女の成長を感じたし、

新たな一面を見れてよかったなって思ったし、

何よりこういった会話を通して僕と彼女の中で通常の仕事以外での会話ができ始めたんよね。

新卒採用にみんなが取り組むことで、

これまでの仕事以外に自分が会社で頑張れる理由がもう1つ増えたっていうのは、

新卒採用でものすごい魅力的なことだと思うんよ。

 

 

もう1つは?

 

だいたい毎年2人新卒を採用するっていうのが目標で、10年経つと、社内の5分の1が若手になるんよね。こうなると一大勢力や笑。今は細ーい横のつながりも太くなっていって、新しい社内イベントも出てくるだろうし。そうなったら会社全体の雰囲気がすごく明るくなると思うんよね。

若手からこういうことをしたい、っていう声が出てくるように期待してるし、新しいチャレンジができるような環境をこっちも用意して行きたいなって思っとるんよ。

 

 

どんな社風ですか?

 

以前学生の子が取材にきてくれてね、「湯豆腐みたいな会社です」って言われたんよね笑。

暖かいし、食べるとホッとする、みたいな。

うちの業界ってやっぱり暗い、とか怖いとかってイメージを持たれやすいんよね。

だけど、うちにグーっと入ってもらったら、そこを感じてもらえるんだなって思ったよね。

よく「笑わないんですか?」とか聞かれるんだけど、個々人はみんな明るいんよね。

葬儀の間は負のエネルギーに引っ張られちゃうから、

そこを乗り切る本質的な明るさがいるんよね。

だから、社内の雰囲気はすごく暖かいって言ってもらえるんやろうね。

 

 

最後に、2月23日のガチやけんへの期待をお願いします!

 

学生さんと接することで、自分や自社に足りないものや

気づけていないものに気づけるんじゃないかってのが一番の期待。

もう1つは、若手の育成の場にしたいなあと。

新しい取り組みでどうなっていくかわかんないけど、

関わったメンバーは成長できるんじゃないかなって思っとるんよ。

 

 

Photo by 鈴木ひかり 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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